このブログのタイトルにも入っている「文化資本」とは何か。
文化資本とはフランスの社会学者ピエール・ブルデューが提唱して以来、今も広く支持されている「経済資本(お金)・社会関係資本(コネ)以外の個人的資産」のことです。
文化資本には3つの要素があります。
①文化的財(本・楽器・絵画など文化的なものを所有し利用している)
②学歴・資格など
③習慣(振る舞い・言葉遣い・美的感覚・感性など)
これらは親から子へ長年をかけ受け継がれていくもので、文化資本こそが経済格差・自分の階層から抜け出せない大きな理由の1つだとブルデューさんは考えました。
文化資本は教育達成及び職業達成に大きな影響を及ぼします。
これは大人になってから身に着けることは難しく、子供のうちから日常的に接し身に着けていくものと言われています。
「文化資本を獲得するために努力する」というのはつまり、「文化的ではない」とも言えるのかもしれません。
では、親から文化資本を受け継がなかった人間は「ごめんねー!」と言って自分の子供にまた何も伝えなくて良いかと言うと、それでは申し訳ない。
大人になった自分が文化資本を身に着けることは難しくとも、子供にできる限りのものを伝えるべく、「家庭の文化資本を高める試み」をしていきたいと思います。